CASE STUDY:2025.09.05

スイーツブランドとコラボレーション「YOKANKA × Mobile SS」ー日常と非常時をつなぐ、ふたつのオアシス。

甘さと電気で、心をつなぐ。

こんにちは。Mobile SSプロジェクトチームです。
今回は、株式会社スマイルズが手がける羊羹ブランド「YO KAN KA(ヨウカンカ)」とのコラボレーションについてご紹介します。


「YO KAN KA」は、“食べられるアート”のような美しい羊羹を通して、“もしも”の時にも日常をやさしく包み込む新しい防災食のあり方を提示しているのではと感じます。
一方、私たちMobile SSは、災害時にも機能する移動式ソーラーステーションとして、日常ではエネルギーを感じ、非常時には電力を支える存在を目指しています。


──食と電気。
一見、まったく異なる領域のように見えますが、その根底には“備えることで、日常を豊かにする”という共通の哲学が流れています。

「YO KAN KA」─日常に寄り添う非常食。

YO KAN KAは、株式会社スマイルズ(Soup Stock Tokyo、PASS THE BATONなどを展開)が立ち上げた羊羹ブランドです。
羊羹は伝統的なスイーツであると同時に、もともとは非常食としての機能を持っていました。


手のひらサイズのパッケージには、羊羹という和のフォーマットの中に洋菓子の華やかな香りが詰まっています。
そして賞味期限が長く、保存料を使わずに仕上げられているため、“おいしい防災食”という新しいジャンルを築いています。

私たちは、初めてこのYO KAN KAを見たとき、「これは食の世界における“Mobile SS”だ」と直感しました。
機能とデザイン、日常と非常時を自然につなぐその在り方は、まさに私たちが目指すエネルギーのあり方と共鳴していたのです。

「Mobile SS」─エネルギーを感じる文化装置。

私たちのMobile SSは、ソーラーパネルとバッテリーを搭載した移動式の電源ステーションです。
太陽光で発電し、バッテリーに蓄電、そしてどこでも電気を届けることができます。
災害時には非常用電源として、通信や照明、充電を支え、平時には音楽イベントやマルシェ、ワークショップで“電気のある風景”をつくり出します。


つまり、Mobile SSもまた「日常と非常時の間にある存在」です。
電気を“便利なもの”から、“心地よいもの”へと変えることで、人とエネルギーの関係をやさしくデザインしています。


私たちが大切にしているのは、「オフグリッド=孤立」ではなく、「自立」という考え方です。
太陽の光で灯る小さなステーションが、街の広場や自然の中で人々をつなぐ“コミュニティの電源”になること。
それが、Mobile SSの使命です。

甘さと電気、ふたつのオアシス。

今回の「YO KAN KA × Mobile SS」コラボレーションでは、都内に出没する Mobile SS Listening Bar でYO KAN KAとお酒のペアリングを楽しんでいただく場をつくりました。


ソーラーパネルで発電した電気で照らされたリスニングルームで、お酒とともに羊羹を味わう。
YO KAN KAが日常の贈り物やカフェスイーツとして親しまれながらも“非常食としての顔”を持つように、Mobile SSも“非常用電源”でありながら、日常の音楽・食・交流の場に寄り添う存在です。


ふたつのプロダクトが重なった空間では、「防災=特別なこと」ではなく、「防災=日常の延長」という感覚が自然に広がっていました。


これからも私たちMobile SSプロジェクトチームは、食、音楽、デザイン、テクノロジーといったさまざまな分野と交わりながら、“日常の中の非常時”を心地よく支えるための実験を続けていきます。